四季報2026年4集|3001〜3998のピックアップ銘柄67社

会社四季報2026年4集(秋号)の表紙 四季報ピックアップ銘柄
会社四季報2026年4集(秋号)。業績上振れ企業や大株主情報をチェックして銘柄選びに活用します。

会社四季報2026年4集を読みながら、証券コード3001〜3998の範囲で気になった銘柄を書き出しました。全部で67社あります。この番号帯は情報・通信業と不動産業が二本の柱で、前回の2001〜2999の回が食料品を中心にした区画だったのとは、顔ぶれがずいぶん変わりました。

番号順に並べると業種が入り混じって読みにくいので、卸売業・小売業・不動産業・繊維・化学・情報通信業・その他の順に組み替え、銘柄数の多い業種はさらに小分けにしています。似た事業の会社が隣り合うので、比べながら読んでいただけると思います。なお、ここに挙げたのは四季報を読んで気になった銘柄であり、売買を推奨するものではありません。

この記事でわかること

  • 証券コード3001〜3998からピックアップした67銘柄と、それぞれの事業内容
  • 「卸売業」に分類されていても、実態はサービス業に近い会社の見分け方
  • 14銘柄が並んだ不動産業を、デベロッパー・戸建分譲・投資用マンション・不動産再生に分けた見取り図
  • 最多18銘柄の情報・通信業を、自社プロダクト・受託開発・情報サービスに色分けした整理
  • 金属加工や紙器、医療機器など、3000番台では少数派になる8銘柄

卸売業(10銘柄)

3000番台の卸売業は、扱う商材が工業資材から食品、通信サービスまで幅広く、同じ「卸」でも収益の作り方がかなり違います。技術系の専門商社と、分類は卸売業でも実態がサービス業に近い会社に分けて並べます。

技術・産業資材の専門商社(4銘柄)

コード銘柄名特徴
3024クリエイト管工機材の専門商社。給排水や空調に使う配管・バルブを建設現場向けに供給する。関東が地盤で、水まわりの設備工事も手がける
3036アルコニックス非鉄金属の専門商社。アルミ・銅・レアメタルの取引に加え、M&Aで取り込んだ製造子会社群が利益の柱に育っている
3153八洲電機日立製作所系の電機システム商社。産業用の電機品や制御システムを、鉄道・エネルギー・プラント向けに納入する
3388明治電機工業FAや計測制御機器の商社。自動車工場の生産ラインに強く、名古屋が地盤。機器を仕入れて売るだけでなく設備の設計も担う
表:証券コード3001〜3399の技術・産業資材商社

※FA(ファクトリーオートメーション)とは、工場の生産ラインを機械やセンサーで自動化する仕組みのことです。この分野の商社は機器を並べて売るだけでなく、どう組み合わせるかの設計まで引き受ける会社が多くなります。

分類は卸売業でも、実態はサービス寄りの6銘柄

コード銘柄名特徴
3035ケイティケイOA機器とトナーカートリッジの販売が主力。再生トナーの自社生産を持ち、オフィスのIT環境の面倒も見る。名古屋が地盤
3038神戸物産「業務スーパー」をフランチャイズ展開。国内に自社食品工場を多数持ち、輸入と製造を組み合わせて低価格を作る
3150グリムス中小企業向けの電力コスト削減の提案が柱。電力小売や太陽光発電システムの販売にも事業を広げている
3167TOKAIホールディングス静岡地盤でLPガスと都市ガスを供給。宅配水や通信(格安スマホ・光回線)を組み合わせた顧客基盤が特徴
3183ウイン・パートナーズ医療機器の卸。心臓カテーテルなど循環器領域に強く、手術に立ち会って機器を扱う技術支援まで担う
3393スターティアホールディングス中小企業向けのITインフラ支援。複合機やネットワーク機器の販売に、自社開発のクラウドサービスを重ねている
表:証券コード3001〜3399のサービス寄りの卸売業

※東証の業種分類は主な売上の出どころで決まるため、事業の実感と食い違うことがあります。ここに並べた6社は「卸売業」ですが、収益の作り方は継続課金や自社製造に近く、株価の評価もそちらに引きずられます。

小売業(12銘柄)

3000番台は小売業の多い区画です。店を構える会社とネットで売る会社、新品を扱う会社と中古を扱う会社が混ざっているので、業態ごとに3つに分けました。

ドラッグストア・調剤(3銘柄)

コード銘柄名特徴
3034クオールホールディングス調剤薬局の大手。駅前や病院前への出店に加え、医薬品の製造受託や製薬会社への営業支援も手がける
3088マツキヨココカラ&カンパニードラッグストア最大手級。マツモトキヨシとココカラファインが統合。都市型の店舗とプライベートブランドに強い
3148クリエイトSDホールディングス神奈川を地盤とするドラッグストア。調剤を併設した店の比率が高く、食品も扱う生活密着型の店づくり
表:証券コード3001〜3199のドラッグストア・調剤

※調剤併設とは、ドラッグストアの店内に処方箋を受け付ける薬局を置く形態のことです。日用品は粗利が薄い一方、調剤は診療報酬で単価が読みやすいため、収益の安定に効きます。

外食(3銘柄)

コード銘柄名特徴
3097物語コーポレーション「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」などを展開。郊外ロードサイドの大型店と、食べ放題の業態に強い
3395サンマルクホールディングス「サンマルクカフェ」が主力。焼きたてパンを出すベーカリーレストランや和食の業態も持つ
3563FOOD & LIFE COMPANIES回転ずし「スシロー」を運営。国内の店舗網に加え、アジアを中心とした海外出店を伸ばしている
表:証券コード3001〜3599の外食

専門店・ネット通販・リユース(6銘柄)

コード銘柄名特徴
3048ビックカメラ家電量販の大手。駅前の大型店が軸で、コジマやソフマップを傘下に持つ。訪日客の需要も業績を左右する
3064MonotaRO工場や現場で使う間接資材のネット通販。米グレンジャー傘下で、取扱点数の多さと物流センターへの投資が強み
3092ZOZOファッション通販「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフーの傘下で、出店ブランドから受け取る手数料が収益の柱
3093トレジャー・ファクトリー総合リユース店「トレジャーファクトリー」を直営で展開。衣料・家具・ブランド品まで幅広く買い取る
3333あさひ自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国展開。販売だけでなく、修理や点検の売上比率が高い
3352バッファロー衣料品を中心としたリユース店「キングファミリー」を運営。群馬が地盤で、2024年に麺のシマダヤを分離して上場させた
表:証券コード3001〜3399の専門店・ネット通販・リユース

※3352バッファローが分離したシマダヤ(250A)は2001〜2999の回で取り上げています。

不動産業(14銘柄)

今回の67銘柄のうち14銘柄が不動産業です。同じ不動産でも、街をつくる会社、家を建てて売る会社、投資家に部屋を売る会社では収益の出方がまったく違うので、4つに分けます。

総合デベロッパー(2銘柄)

コード銘柄名特徴
3231野村不動産ホールディングスマンション「プラウド」で知られる大手デベロッパー。オフィスや物流施設の開発、不動産の運用受託も柱
3289東急不動産ホールディングス東急沿線の街づくりが出発点。商業施設・リゾート・再生可能エネルギーまで広げ、東急リバブルを傘下に持つ
表:証券コード3201〜3299の総合デベロッパー

戸建分譲(3銘柄)

コード銘柄名特徴
3291飯田グループホールディングス戸建分譲で国内首位。一建設や東栄住宅など6社が統合して発足。用地の仕入れから一貫し、価格の安さで数を売る
3465ケイアイスター不動産北関東を地盤とする戸建分譲。規格化した住宅を低価格で供給し、フランチャイズでの展開も進める
3467アグレ都市デザイン東京23区とその周辺に絞った戸建分譲。狭小地や変形地を使いこなす設計力が持ち味
表:証券コード3201〜3499の戸建分譲

※戸建分譲は、土地を仕入れて家を建て、完成した状態で売る商売です。仕入れから引き渡しまで1年前後かかるため、その間の金利や資材価格の動きが利益率を左右します。

投資用マンション・賃貸管理(4銘柄)

コード銘柄名特徴
3242アーバネットコーポレーション東京都心のワンルームマンションを開発。完成した棟をまとめて投資家や不動産会社に売る形が中心
3300アンビションDXホールディングス賃貸物件の管理とサブリースが柱。入居者の募集から契約手続きまでをアプリで完結させる仕組みに投資している
3486グローバル・リンク・マネジメント都心の駅近に絞った投資用マンション「アルテシモ」を開発。販売後の管理までを自社で受け持つ
3489フェイスネットワーク東京の城南3区(世田谷・目黒・渋谷)に特化した一棟賃貸マンションの企画・開発。土地の持ち主向けの提案が中心
表:証券コード3201〜3499の投資用マンション・賃貸管理

※サブリースとは、不動産会社が物件を一括で借り上げ、空室があっても持ち主に一定の賃料を払う仕組みのことです。持ち主は収入が安定する代わりに、賃料改定の条件を確かめておく必要があります。

不動産の再生・ファンド(5銘柄)

コード銘柄名特徴
3245ディア・ライフ都心の投資用不動産の開発・販売が柱。人材派遣など不動産以外の事業も併せ持つ
3277サンセイランディック底地や借地権つきの土地を買い取り、権利関係を整理して価値を戻す事業に特化。地味だが競合の少ない分野
3477フォーライフ中古住宅を買い取って改修し、再販する事業が中心。首都圏では狭小地の新築分譲も手がける
3482ロードスターキャピタル中規模オフィスビルへの自己投資が柱。不動産に小口で投資できるクラウドファンディング「OwnersBook」も運営する
3498霞ヶ関キャピタル物流施設とホテルの開発が2本柱。自社で開発した物件をファンドに組み入れて回す形を取る
表:証券コード3201〜3499の不動産再生・ファンド

※底地とは、建物の持ち主が別にいる「貸している土地」のことです。そのままでは売りにくく安く放置されがちですが、借地人との交渉で権利をまとめると流通する土地に変わります。

繊維・化学(5銘柄)

3100番台と3400〜3600番台には、紡績から続く老舗のメーカーが並びます。ただ中身を見ると、繊維以外の事業が利益の柱になっている会社が少なくありません。

コード銘柄名特徴
3106倉敷紡績紡績から出発したクラボウ。いまは化成品・エレクトロニクス・食品・不動産まで広がり、繊維以外の比率が高い
3402東レ炭素繊維で世界首位。航空機や自動車向けの素材に加え、樹脂・フィルム・水処理膜まで手がける素材大手
3407旭化成素材・住宅・ヘルスケアの3本柱。「ヘーベルハウス」の住宅事業と、医薬・医療機器が収益を支える
3569セーレン福井発の染色加工が原点。自動車のシート材で世界的な地位を築き、デジタル捺染の「ビスコテックス」も持つ
3611マツオカコーポレーション衣料品の縫製受託。国内アパレル向けに、ベトナムやバングラデシュなどの自社工場で生産する
表:証券コード3101〜3699の繊維・化学

※東レ・旭化成・倉敷紡績はいずれも紡績会社として生まれ、素材の技術を横に展開して今の姿になりました。「繊維製品」に分類されていても、株価が動く材料は自動車や半導体、住宅にあることが多い区画です。

情報・通信業(18銘柄)

今回いちばん多かったのが情報・通信業の18銘柄です。ひとくちにITといっても、自社製品を売り続ける会社と、人手を出して受託する会社では利益率も業績の読み方も違うので、3つに分けます。

業務システム・自社プロダクト(7銘柄)

コード銘柄名特徴
3649ファインデックス医療機関向けソフトの開発。眼科など画像を多く扱う診療科に強く、電子カルテと連携する製品を持つ。愛媛が本拠
3712情報企画金融機関向けのシステム開発。融資審査や担保評価など、銀行の与信まわりの業務に特化している
3733ソフトウェア・サービス病院向け電子カルテシステムの専業。中堅から大規模の病院までを対象に、自社パッケージを直接販売する
3850エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート業務システムを組み立てる共通基盤「intra-mart」を提供。ライセンスと保守の積み上げが収益の柱
3854アイル販売・在庫管理の「アラジンオフィス」とEC一元管理の「CROSS MALL」が主力。大阪地盤で中小企業向けに強い
3921ネオジャパングループウェア「desknet’s NEO」を提供。スケジュールや社内連絡を束ねるソフトで、クラウド版の契約が伸びている
3939カナミックネットワーク介護と医療の事業者をつなぐクラウドサービス。ケアプランの作成や多職種の情報共有を担う
表:証券コード3601〜3999の業務システム・自社プロダクト

※自社パッケージを売る会社は、初年度のライセンス料に加えて毎年の保守料が積み上がるため、契約が解約されない限り売上を読みやすくなります。受託開発が中心の会社と利益率が違うのは、ここが理由です。

システム開発・受託(6銘柄)

コード銘柄名特徴
3648AGS埼玉が地盤の情報サービス。地方銀行や自治体向けのシステム運用に加え、データセンターも保有する
3741セック宇宙・ロボット・通信など、リアルタイム処理を求められる分野のソフト開発。研究機関向けの実績が長い
3771システムリサーチ名古屋地盤の独立系システム開発。自動車関連の生産管理システムに強く、金融や流通も手がける
3817SRAホールディングス独立系のソフト開発大手。金融・公共向けの受託に加え、オープンソース技術の導入支援に強みを持つ
3837アドソル日進電力・ガス・交通など社会インフラ向けのシステム開発。制御系のセキュリティ分野にも広げている
3916デジタル・インフォメーション・テクノロジー受託開発とセキュリティ製品の2本柱。Webサイトの改ざんを検知するソフトを自社で持つ
表:証券コード3601〜3999のシステム開発・受託

情報サービス・AI・コンテンツ(5銘柄)

コード銘柄名特徴
332Aミーク法人向けIoT通信のプラットフォーム「MEEQ」を運営。ソニーネットワークコミュニケーションズから事業を引き継いで2019年に設立し、2025年3月に上場
3901マークラインズ自動車産業の情報プラットフォーム「MarkLines」を運営。世界のメーカーやサプライヤーの情報を会員制で提供する
3935エディアスマートフォン向けのゲームとコンテンツを企画・運営。地図やナビゲーションのアプリも手がける
3964オークネット中古車を中心としたBtoBのオンラインオークションを運営。中古ブランド品や花きなど取扱分野を広げている
3993PKSHA Technology対話エンジンや画像認識などのAIアルゴリズムを開発。企業向けにチャットボットや音声認識の製品を提供する
表:証券コード3301〜3999の情報サービス・AI・コンテンツ

※MVNE(仮想移動体サービス提供者)とは、大手通信会社から回線を借りて、それを格安スマホなどの事業者にさらに卸す立場の会社のことです。利用者からは見えませんが、通信サービスの裏側を支えています。

その他の業種(8銘柄)

番号帯の途中には、金属加工や紙器、医療機器など、ここまでの区分に収まらない会社も並びました。いずれも3000番台では少数派の業種です。

コード銘柄名特徴
324Aブッキングリゾート小規模な宿泊施設に特化した予約サイトを運営。施設づくりや集客のコンサルティングを成功報酬で請け負う。2025年2月に上場
353Aエレベーターコミュニケーションズエレベーターやエスカレーターの保守点検とリニューアルを手がける独立系。2025年4月に札証アンビシャスへ上場
368A北里コーポレーション不妊治療で使う医療機器と試薬の製造販売。卵子や受精卵を凍結保存する分野で世界的なシェアを持つ。2025年6月に上場
3433トーカロ金属の表面に溶かした材料を吹き付けて強くする溶射加工で国内首位。半導体製造装置向けの比率が高い
3447信和建設現場で使う仮設足場の製造・販売・レンタル。くさび式足場に強く、岐阜が本拠
3661エムアップホールディングスアーティストのファンクラブ運営やデジタルコンテンツの配信が柱。電子チケットの事業も手がける
3947ダイナパック段ボールの製造大手。名古屋が地盤で、食品や自動車部品向けの包装を手がける
3954昭和パックス重い内容物を入れるクラフト紙袋に強い包装材メーカー。樹脂フィルムを使った包材も手がける
表:証券コード3301〜3999のその他業種

※溶射とは、金属やセラミックスを溶かして部品の表面に吹き付け、摩耗や腐食に強い膜をつくる加工のことです。半導体の製造装置では内部の部品に欠かせないため、半導体の設備投資に業績が連動しやすくなります。

まとめ

3001〜3998は、情報・通信業と不動産業だけで半分近くを占める番号帯でした。今回選んだ67銘柄の内訳は、情報・通信業が18、不動産業が14、小売業が12、卸売業が10で、残りが繊維・化学とその他です。食料品に厚みのあった前回の2001〜2999とは対照的に、形のない商品やサービスを売る会社が多いというのが読んだあとの印象です。

もうひとつ気づいたのは、東証の業種分類と実際の商売が食い違う会社が多いことです。卸売業に入っている神戸物産やTOKAIホールディングス、繊維製品に入っている東レや倉敷紡績は、分類の名前だけでは中身が読めません。事業内容をひととおり押さえたら、次は数字で割安・割高を見る番です。利益に対する株価の水準はPERの記事、稼ぐ力はROEの記事にまとめていますので、四季報の予想数字と合わせてご覧ください。

※資産に対する株価の水準はPBRの記事で取り上げています。同じ形式で1301〜1999の回と2001〜2999の回もまとめています。

免責事項

本記事は会社四季報を読んだ個人の記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載している事業内容は公開情報をもとにした要約で、正確性を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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