四季報2026年4集|500A〜5998のピックアップ銘柄42社

会社四季報2026年4集(秋号)の表紙 四季報ピックアップ銘柄
会社四季報2026年4集(秋号)。業績上振れ企業や大株主情報をチェックして銘柄選びに活用します。

会社四季報2026年4集を読みながら、証券コード500A〜5998の範囲で気になった銘柄を書き出しました。全部で42社あります。1301〜1999、2001〜2999、4004〜4998と見てきましたが、この番号帯は非鉄金属・電線から窯業、鉄鋼、金属製品まで、素材と部品の会社が続く区画です。

番号順のままだと素材の会社のあいだにIT企業が挟まって読みにくいので、一番数の多い非鉄金属を「非鉄金属・アルミ」「電線」の2つに分け、そのあとにガラス・土石製品、情報通信業、ゴム製品、鉄鋼、金属製品と続けています。似た事業の会社が隣り合うので、比べながら読んでいただけると思います。なお、ここに挙げたのは四季報を読んで気になった銘柄であり、売買を推奨するものではありません。

この記事でわかること

  • 証券コード500A〜5998からピックアップした42銘柄と、それぞれの事業内容
  • 非鉄金属を「アルミ・製錬」と「電線」に分けた見取り図
  • 窯業・鉄鋼・金属製品に並ぶ、素材と部品メーカーの色分け
  • 情報通信業・建設業・不動産業など、素材以外から選んだ17銘柄

非鉄金属(11銘柄)

今回ピックアップした42銘柄のうち、11銘柄が非鉄金属です。同じ業種でも、地金の相場で採算が動く製錬・圧延の会社と、製品として売る電線メーカーでは見るべき点が違うので、2つに分けて並べます。

非鉄金属・アルミ(6銘柄)

コード銘柄名特徴
5702大紀アルミニウム工業所アルミ2次合金で国内首位。スクラップを原料にする再生事業が本業で、自動車向けが中心
5703日本軽金属ホールディングスアルミの製錬から加工まで一貫して手がける国内唯一の企業。板・押出材や箔も持つ
5713住友金属鉱山非鉄の大手。銅・ニッケルの製錬、海外の鉱山開発、車載電池向け材料の3本柱
5714DOWAホールディングス非鉄製錬と環境・リサイクルが柱。電子材料や金属加工、熱処理事業も持つ
5741UACJアルミ圧延で国内首位、世界3位級。飲料缶の材料と自動車向け材が主力
5757CKサンエツ黄銅棒と伸銅品が主力。給湯器や自動車部品に使われる銅合金に強い
表:証券コード5702〜5757の非鉄金属・アルミ関連

※2次合金とは、アルミのスクラップを溶かして作り直した再生地金のことです。鉱石から作る新地金に比べて必要な電力がごくわずかで済むため、脱炭素の流れが追い風になる分野です。

電線(5銘柄)

コード銘柄名特徴
5801古河電気工業電線大手。光ファイバーと自動車部品・電装が柱で、データセンター向けの需要が伸びる
5802住友電気工業電線最大手。自動車用ワイヤーハーネスで世界首位級。光通信や電子材料まで幅広い
5803フジクラ電線大手。データセンター向けの光ケーブルとコネクター製品が収益を牽引する
5805SWCC旧・昭和電線ホールディングス。電力ケーブルと電子部品向け材料が柱
5821平河ヒューテック電線と情報通信機器の2本柱。医療機器向けの特殊ケーブルに強みを持つ
表:証券コード5801〜5821の電線関連

※ワイヤーハーネスとは、自動車の中で電気と信号を送るために束ねられた配線のことです。1台あたりの長さは数キロにおよび、電動化が進むほど使われる量が増えます。

ガラス・土石製品(8銘柄)

窯業の区画です。食器や建材のイメージが強い業種ですが、実際に並んでいるのは自動車部品や半導体装置向けのセラミックスを作る会社でした。

コード銘柄名特徴
5288アジアパイルホールディングスコンクリートパイル(基礎杭)で国内大手。建築・土木の基礎工事が得意先
5331ノリタケ研削・研磨材と工業機材が柱。食器が祖業で、電子ペーストなどの材料も手がける
5333NGK旧・日本ガイシ。自動車排ガス浄化用セラミックスで世界首位。電力用がいしや蓄電池も持つ
5334日本特殊陶業スパークプラグと酸素センサーで世界首位。半導体製造装置向けの部品も育成中
5356美濃窯業耐火物と工業炉の設計・施工が柱。窯業設備の据付やメンテナンスも手がける
5363東京窯業耐火物の大手。製鉄向けが中心で、セラミックス製品や環境関連にも展開する
5388クニミネ工業ベントナイトで国内首位。鋳物用、土木の遮水材、猫砂まで用途が幅広い
5393ニチアス断熱材とシール材の最大手。プラントや半導体製造装置向けの高機能材料に強い
表:証券コード5288〜5393のガラス・土石製品関連

※耐火物とは、製鉄所の高炉や転炉の内側に張られる、高温に耐えるレンガや材料のことです。鉄を作るたびに消耗して張り替えが必要になるため、鉄鋼生産量と連動して需要が動きます。

情報・通信業(5銘柄)

素材メーカーが続く番号帯のなかに、比較的最近上場した会社がまとまって入っていました。いずれも特定の現場に絞ったサービスを持っています。

コード銘柄名特徴
5038eWeLL訪問看護向けの電子カルテ「iBow」が主力。月額課金型で導入事業所が積み上がる
5570ジェノバ高精度な位置情報の配信サービスを展開。測量分野が中心で、データ配信が売上の大半
5572Ridge-iAIのコンサルティングと開発が柱。衛星画像のAI解析に特色があり、デジタル広告も手がける
5576オービーシステム地方銀行に強い独立系SI。日立グループ向けが半分超を占め、収益が安定している
581AGOタクシー配車アプリで最大手級。2026年6月に新規上場し、自動運転の実用化にも取り組む
表:証券コード5038〜581Aの情報・通信業関連

※高精度測位とは、基準となる観測点の補正情報を使って、衛星測位の誤差を数センチまで縮める技術のことです。測量のほか、建設機械の自動制御や農機の自動運転にも使われます。

ゴム製品(4銘柄)

タイヤメーカーが1社と、産業用のゴム部品を作る会社が3社という構成でした。

コード銘柄名特徴
5101横浜ゴムタイヤ国内3位。乗用車用に加え、買収で広げた北米の農業機械用タイヤが収益源になっている
5121藤倉コンポジットゴムと樹脂の複合材が柱。印刷用ブランケットやスポーツ用品も手がける
5184ニチリン自動車用ブレーキホースで国内首位級。二輪車向けや海外生産の比率が高い
5186ニッタ産業用ベルトとゴムホースの大手。半導体製造装置向けの部材も伸ばす
表:証券コード5101〜5186のゴム製品関連

鉄鋼(3銘柄)

高炉メーカーではなく、加工や特殊鋼、鋳鉄管といった分野に絞った3社を選びました。

コード銘柄名特徴
5458高砂鐵工厚板の加工が主力。造船や建設機械、橋梁向けの鋼材加工を手がける
5482愛知製鋼トヨタグループの特殊鋼メーカー。鍛造品のほか、電磁品や磁気センサーも持つ
5602栗本鐵工所ダクタイル鋳鉄管が柱。水道インフラの更新需要が追い風で、産業機械も手がける
表:証券コード5458〜5602の鉄鋼関連

※ダクタイル鋳鉄管とは、粘り強さを高めた鋳鉄でできた水道管のことです。高度経済成長期に埋設された管が更新の時期を迎えており、自治体の工事量が需要を左右します。

金属製品(3銘柄)

自動車部品、熱処理、業務用厨房機器と、手がけるものはばらばらですが、いずれも加工技術で特定の分野を押さえている会社です。

コード銘柄名特徴
5975東プレ自動車用のプレス部品が主力。業務用の冷凍冷蔵庫やパソコン用キーボードも手がける
5976高周波熱錬鋼材の熱処理加工と、その加工機の製造が2本柱。自動車部品や建材向けが中心
5982マルゼン業務用厨房機器の大手。外食チェーンや中食向けの加熱調理機器に強い
表:証券コード5975〜5982の金属製品関連

建設業(2銘柄)

コード銘柄名特徴
5075アップコンウレタン樹脂の発泡圧力でコンクリート床の沈下を修正する工法の専業。名証ネクストに上場
5076インフロニア・ホールディングス前田建設工業と前田道路などを傘下に持つ持株会社。インフラの運営事業に力を入れる
表:証券コード5075〜5076の建設業関連

不動産業(2銘柄)

コード銘柄名特徴
5532リアルゲイト築古ビルを再生して転貸する事業が柱。東京・渋谷を中心に展開し、ヒューリックと提携
5537AlbaLink流動性の低い訳あり物件を含む空き家の買い取り再販が主力。顧客の8割超が投資家
表:証券コード5532〜5537の不動産業関連

その他の業種(4銘柄)

番号帯の途中に、素材メーカーとは毛色の違う会社が4社ありました。いずれも5000番台では少数派の業種です。

コード銘柄名特徴
5018MORESCO石油・石炭製品。特殊潤滑油とホットメルト接着剤が柱で、金属加工用の油剤に強み
5832ちゅうぎんフィナンシャルグループ銀行業。中国銀行を傘下に持つ、岡山県が地盤の地方銀行グループ
5845全保連その他金融業。家賃債務保証で業界最大手。信託口座を使う家賃集金の方式に特色がある
5888DAIWA CYCLE小売業。自転車専門店のチェーン。関西が地盤で、電動アシスト自転車の販売が好調
表:証券コード5018〜5888のその他業種

まとめ

500A〜5998は素材と部品の会社が並ぶ番号帯で、今回選んだ42銘柄のうち、非鉄金属11・ガラス土石8・ゴム4・鉄鋼3・金属製品3と、素材系だけで29銘柄になりました。素材メーカーは地金や原燃料の相場で採算が動くので、製品の値決めを相場に連動させられるか、在庫の評価益・評価損がどれだけ乗っているかを見ておくと、決算の数字が読みやすくなります。一方で電線のように、データセンター向けの需要という別の物差しで動いている会社も混ざっていました。

事業内容をひととおり押さえたら、次は数字で水準を見る番です。利益に対する株価の水準はPERの記事、資産に対する水準はPBRの記事、稼ぐ力はROEの記事にまとめていますので、四季報の予想数字と合わせてご覧ください。

※これまでのピックアップは1301〜1999の回、2001〜2999の回、4004〜4998の回にまとめています。

免責事項

本記事は会社四季報を読んだ個人の記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載している事業内容は四季報の記述をもとにした要約で、正確性を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました