四季報2026年4集|6005〜6999のピックアップ銘柄91社

会社四季報2026年4集(秋号)の表紙 四季報ピックアップ銘柄
会社四季報2026年4集(秋号)。業績上振れ企業や大株主情報をチェックして銘柄選びに活用します。

会社四季報2026年4集を読みながら、証券コード6005〜6999の範囲で気になった銘柄を書き出しました。全部で91社あります。1301〜1999、2001〜2999、4004〜4998、500A〜5998と見てきましたが、機械と電気機器が集まるこの番号帯がいちばん多くなりました。

さすがに91社を番号順に並べると読み通せないので、機械を5つ、電気機器を5つのグループに分け、最後にサービス業を置いています。同じ「機械」でも、工作機械のように設備投資の波で動く会社と、水処理や防災のように制度と更新サイクルで動く会社では性格がまるで違うので、そこが見えるように並べました。なお、ここに挙げたのは四季報を読んで気になった銘柄であり、売買を推奨するものではありません。

この記事でわかること

  • 証券コード6005〜6999からピックアップした91銘柄と、それぞれの事業内容
  • 機械44銘柄を「工作機械・生産設備」「プラント・水処理」「機械要素」「空調・舶用」「建機・農機・工具」に分けた見取り図
  • 電気機器37銘柄を「総合電機」「配電・制御」「電子部品」「計測・半導体装置」で色分けした整理
  • サービス業から選んだ10銘柄

機械(44銘柄)

今回ピックアップした91銘柄のうち、44銘柄が機械です。この業種は中身の幅が広いので、5つに分けて並べます。

工作機械・生産設備(12銘柄)

コード銘柄名特徴
6101ツガミ小型精密旋盤が主力。医療機器や電子部品向けに強く、中国での売上比率が高い
6103オークマ工作機械の大手。旋盤とマシニングセンタに加え、制御するNC装置まで自社で作る
6134FUJI電子部品の実装機で世界大手。工作機械やロボットも手がける
6135牧野フライス製作所マシニングセンタと放電加工機が主力。金型向けの高精度加工に定評がある
6146ディスコ半導体を切る・削る・磨く装置で世界首位。消耗品のブレードも自社で作る
6267ゼネラルパッカー粉粒体や食品向けの自動包装機が専業。少量多品種への対応に強み
6284日精エー・エス・ビー機械PETボトルの成形機で世界首位級。1台で成形から吹込みまで行う方式に特色
6286靜甲液体充填の包装機械と、化粧品・日用品の卸売を併せ持つ静岡の会社
6315TOWA半導体の樹脂封止装置で世界首位級。精密金型も手がける
6349小森コーポレーション印刷機械の大手。紙幣印刷機に強く、電子部品向けの印刷装置も育成中
6383ダイフクマテリアルハンドリングで世界首位。半導体工場向けの搬送システムも柱
6469放電精密加工研究所金型の放電加工とアルミ押出用金型が柱。航空機部品の表面処理も手がける
表:証券コード6101〜6469の工作機械・生産設備関連

※マテリアルハンドリングとは、工場や倉庫の中でモノを運ぶ・仕分ける・保管する仕組みのことです。人手不足と通販の伸びで需要が続いている分野です。

プラント・環境・水処理(10銘柄)

コード銘柄名特徴
6005三浦工業小型貫流ボイラーで国内首位。売った後の保守・点検が安定収益になっている
6013タクマごみ焼却プラントで国内首位級。自治体向けが中心で、施設の運営受託も増やす
6225エコム工業炉の専業メーカー。アルミ溶解炉など熱処理設備を設計から据付まで手がける
6302住友重機械工業総合重機。変減速機、射出成形機、建設機械、プラントと事業が幅広い
6306日工アスファルトプラントで国内首位。コンクリートプラントや搬送機械も手がける
6309巴工業遠心分離機の製造と、化学品・電子材料の商社機能を併せ持つ
6328荏原実業上下水道向けの機器とエンジニアリングが柱。官公需が中心で保守も担う
6332月島ホールディングス水処理プラントと産業機械が柱。下水汚泥の処理設備に強い
6368オルガノ水処理装置の大手。電子産業向けの超純水設備に定評がある
6370栗田工業水処理で国内首位。装置に薬品とメンテナンスを組み合わせて売る形が特徴
表:証券コード6005〜6370のプラント・環境・水処理関連

※超純水とは、不純物をほぼ完全に取り除いた水のことです。半導体の洗浄に欠かせず、工場が動いているあいだ需要が続くため、装置の販売後も収益が入り続けます。

機械要素・部品(8銘柄)

コード銘柄名特徴
6240ヤマシンフィルタ建設機械用の油圧フィルターで世界首位級。交換需要が収益を下支えする
6268ナブテスコ精密減速機で世界シェア首位。鉄道車両用ブレーキや自動ドアも手がける
6282オイレス工業無給油式の軸受で国内首位。橋梁や建物の免震装置も柱の一つ
6371椿本チエイン動力伝達用チェーンで国内首位。減速機や搬送システムも展開する
6407CKD空気圧機器の大手。半導体・液晶向けの流体制御機器と自動機械も持つ
6471日本精工ベアリング国内2位。自動車向けと産業機械向けが柱で、ステアリングも手がける
6473ジェイテクトトヨタグループ。ベアリング、ステアリング、工作機械の3本柱
6498キッツバルブで国内首位。伸銅品の製造も手がけ、半導体向けの高機能バルブを伸ばす
表:証券コード6240〜6498の機械要素・部品関連

※ベアリング(軸受)とは、回転する軸を支えて摩擦を減らす部品のことです。自動車から産業機械まで回るものすべてに使われるため、景気の動きを映しやすい製品といわれます。

空調・ポンプ・舶用エンジン(6銘柄)

コード銘柄名特徴
6016ジャパンエンジンコーポレーション旧・神戸発動機。大型船向けの低速ディーゼルエンジンを手がける専業メーカー
6018阪神内燃機工業中小型船向けのディーゼルエンジンが主力。修理と部品供給も収益源になる
6023ダイハツインフィニアース旧・ダイハツディーゼル。舶用と陸用の中速ディーゼルエンジンが柱
6231木村工機業務用の空調機器が専業。省エネ型の熱交換ユニットに特色がある
6351鶴見製作所水中ポンプで国内首位。排水や災害対応、レンタル向けの需要が支える
6367ダイキン工業空調機で世界首位。フッ素化学も持ち、海外売上比率が8割近い
表:証券コード6016〜6367の空調・ポンプ・舶用エンジン関連

建機・農機・工具など(8銘柄)

コード銘柄名特徴
6226守谷輸送機工業エレベーターと産業用の昇降機が主力。据付から保守まで自社で手がける
6250やまびこチェーンソーや刈払機など小型屋外作業機械の大手。北米向けの比率が高い
6326クボタ農業機械で国内首位。小型建機や水道用のパイプなど水インフラ関連も柱
6357三精テクノロジーズ遊園地の遊戯機械と劇場の舞台機構で国内首位。海外の受注も伸ばす
6432竹内製作所ミニショベルのパイオニア。売上のほぼ全てが欧米向けで、為替の影響を受けやすい
6454マックス釘打機などの工具と、事務用品のホッチキスが2本柱。住宅設備も手がける
6455モリタホールディングス消防車で国内首位。はしご車や化学消防車のほか、防災機器や環境車両も展開する
6586マキタ電動工具で世界大手。充電式への移行を進め、海外売上比率が8割を超える
表:証券コード6226〜6586の建機・農機・工具関連

※消防車や昇降機のように、法定の点検と更新サイクルが需要のもとになっている分野は、景気よりも制度と設備の寿命で動きます。受注が読みやすい半面、急に伸びることも少ない分野です。

電気機器(37銘柄)

機械に次いで多かったのが電気機器の37銘柄です。総合電機から電子部品、計測器まで規模も性格もばらばらなので、こちらも5つに分けて並べます。

総合電機・重電(7銘柄)

コード銘柄名特徴
6501日立製作所総合電機の最大手。ITとエネルギー、鉄道などを束ねる社会インフラ事業に集中する
6503三菱電機総合電機の大手。FA機器、空調、自動車機器、電力システムが柱
6504富士電機パワー半導体とエネルギー機器が柱。自動販売機や受変電設備も手がける
6507シンフォニア テクノロジー旧・神鋼電機。半導体の搬送装置と産業用機器、振動機械が柱
6508明電舎変電設備と電動機が主力。電気自動車向けのモーターやインバーターも育成中
6623愛知電機変圧器と回転機が柱。中部電力向けの比率が高い
6701日本電気通信インフラとITサービスが柱。海底ケーブルや宇宙・防衛の分野にも強い
表:証券コード6501〜6701の総合電機・重電関連

※パワー半導体とは、電気の流れを切り替えたり電圧を変えたりする半導体のことです。計算用の半導体と違って微細化競争ではなく、電力の損失をどれだけ減らせるかで競う分野です。

配電・制御機器(4銘柄)

コード銘柄名特徴
6643戸上電機製作所配電用の開閉器が主力。九州が地盤で、電力会社向けが中心
6648かわでん配電盤と制御盤の専業メーカー。データセンターや工場向けの需要が支える
6653正興電機製作所電力会社向けの配電制御機器が柱。九州電力との関係が深い
6874協立電機FAシステムと計測制御機器の設計・開発が主事業。省エネシステムも手がける
表:証券コード6643〜6874の配電・制御機器関連

電子部品・材料(12銘柄)

コード銘柄名特徴
6762TDK電子部品の大手。スマホ用の小型二次電池で世界首位級。磁性材料が祖業
6785鈴木スマホや自動車電装向けのコネクターが主力。医療器具の組立事業も持つ
6787メイコープリント基板の大手。車載向けの多層基板に強く、海外生産が中心
6806ヒロセ電機コネクターの大手。多品種少量と高付加価値に絞る方針で利益率が高い
6810マクセル旧・日立マクセル。電池と光学部品、機能性材料が柱
6834精工技研光通信用の部品と精密金型が主力。データセンター向けの需要が伸びる
6855日本電子材料半導体検査用のプローブカードで国内首位級
6928エノモト半導体用リードフレームとコネクター端子が主力。精密プレス加工が強み
6941山一電機ICソケットとコネクターが柱。半導体の検査工程向けに強い
6961エンプラス精密樹脂成形の会社。半導体検査ソケットと光通信用レンズが柱
6981村田製作所積層セラミックコンデンサーで世界首位。スマホと車載向けが中心
6994指月電機製作所コンデンサーの専業メーカー。産業機器や電鉄向けが中心
表:証券コード6762〜6994の電子部品・材料関連

※積層セラミックコンデンサー(MLCC)とは、電気を一時的にためて回路を安定させる、米粒より小さな部品のことです。スマホ1台に1000個前後、電気自動車には1万個規模で使われます。

計測・検査・半導体装置(9銘柄)

コード銘柄名特徴
6590芝浦メカトロニクス半導体・液晶向けの製造装置が主力。東芝系で、洗浄装置に強い
6823リオン補聴器と、騒音・振動の計測器が2本柱。粒子計測器も手がける
6857アドバンテスト半導体試験装置で世界首位級。AI向け半導体の検査需要が追い風になっている
6861キーエンスFA用のセンサーと画像処理機器で高収益。工場を持たない直販方式が特徴
6866日置電機電気計測器の専業。記録計や電池の検査装置に強い
6912菊水ホールディングス電子計測器の菊水電子工業を傘下に持つ。電源機器や試験装置が柱
6914オプテックスグループ防犯用のセンサーで世界大手。FA用センサーや計測機器も持つ
6920レーザーテック半導体フォトマスクの欠陥検査装置で世界独占級のシェアを持つ
6947図研プリント基板の設計用CADで世界大手。製造業向けのITサービスも手がける
表:証券コード6590〜6947の計測・検査・半導体装置関連

※プローブカードとは、半導体チップを切り出す前の状態で電気的に検査するとき、極細の針を当てて信号をやり取りする治具のことです。チップの種類ごとに専用品が必要で、消耗もします。

その他の電気機器(5銘柄)

コード銘柄名特徴
6448ブラザー工業プリンターが主力。工業用ミシンや工作機械も手がける多角化企業
6744能美防災火災報知設備で国内首位。消火設備や防災システムまで一貫して手がける
6777santec Holdings光通信用の測定器と光部品が柱。データセンター向けの需要が伸びる
6809TOA業務用の音響機器で国内首位。非常放送設備や監視カメラも手がける
6954ファナック工作機械用のNC装置とロボットで世界首位。高い利益率と無借金経営で知られる
表:証券コード6448〜6954のその他の電気機器

サービス業(10銘柄)

製造業が続く番号帯のなかに、人材・M&A仲介・検査といったサービス業が10社ありました。設備を持たない分、人と仕組みで稼ぐ会社が並びます。

コード銘柄名特徴
6037楽待不動産投資の情報サイト「楽待」を運営。掲載する不動産会社からの利用料が収益源
6039日本動物高度医療センターペットの二次診療に特化した動物病院を運営。紹介制で高度医療を担う
6055ジャパンマテリアル半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置と、ガスの販売・保守が主体
6080M&Aキャピタルパートナーズ中堅・中小企業のM&A仲介。着手金無料の方式で規模を広げた
6083ERIホールディングス建築基準法にもとづく確認検査で最大手。民間で唯一、全国展開している
6098リクルートホールディングス求人検索サイト「Indeed」が利益の柱。人材派遣と販促メディアも持つ
6196ストライクグループ中小企業のM&A仲介。公認会計士が創業し、会計事務所との連携が強み
6200インソース企業向けの社員研修が主力。講師派遣型と公開講座、動画教材を組み合わせる
6532ベイカレント総合コンサルティング。案件ごとに人員を割り当てるワンプール制が特徴
6544ジャパンエレベーターサービスホールディングスメーカー系列によらない独立系のエレベーター保守で最大手
表:証券コード6037〜6544のサービス業関連

※M&A仲介とは、会社を売りたい側と買いたい側のあいだに立って条件をまとめる事業のことです。後継者不在の中小企業が増えていることが需要の背景にあります。

まとめ

6005〜6999は機械と電気機器が集まる番号帯で、今回選んだ91銘柄も機械44・電気機器37と、この2業種で81銘柄になりました。ただ中身を並べ直してみると、性格は3つに分かれます。工作機械や半導体装置のように顧客の設備投資で大きく上下する会社、ボイラーや水処理、エレベーター保守のように売った後の点検と部品で稼ぐ会社、そして電子部品のようにスマホや車の生産台数に連動する会社です。同じ「機械株が安い」という話でも、どのタイプかで見るべき数字が変わります。

事業内容をひととおり押さえたら、次は数字で水準を見る番です。利益に対する株価の水準はPERの記事、資産に対する水準はPBRの記事、稼ぐ力はROEの記事にまとめていますので、四季報の予想数字と合わせてご覧ください。

※これまでのピックアップは1301〜1999の回、2001〜2999の回、4004〜4998の回、500A〜5998の回にまとめています。

免責事項

本記事は会社四季報を読んだ個人の記録であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載している事業内容は四季報の記述をもとにした要約で、正確性を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

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