今回は、アメリカの金融大手の7-9月期決算が発表され、JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスがそろって増収増益となりました。一方、中東ではサウジ主導の連合軍とフーシ派の攻撃の応酬が続き、OPECは2026年の石油需要の見通しを引き下げています。
国内では、イオンの好決算やNTTによるアンソロピック向けデータセンター建設の報道に加え、9月の企業物価指数も高い伸びが続いています。この記事では主なニュースと、それを受けて私がどう考えたかをまとめます。前回の市況は10月13日の記事もあわせてどうぞ。
この記事でわかること
- JPモルガンとゴールドマン・サックスの決算の明暗
- サウジとフーシ派の攻撃の応酬と、トランプ大統領の批判
- OPECが2026年の石油需要を引き下げ、2027年を引き上げた理由
- イオンの決算、NTTのデータセンター計画、9月の企業物価指数
- 金利と相場の見通しと、インフレ時代の資産の守り方
| 項目 | 10月14日の結果 | ポイント |
|---|---|---|
| JPモルガン・チェース | 増収増益も1株利益は予想に届かず | 債券などのトレーディング収入が4%減 |
| ゴールドマン・サックス | 増収増益で1株利益も予想超え | 株式トレーディング収入が好調 |
| サウジとフーシ派 | 連合軍がサヌアの燃料施設を攻撃 | リヤドの空港攻撃を受け、応酬が続く |
| OPEC月報 | 2026年の石油需要を日量1億572万バレルに下方修正 | 2027年は在庫の補充で上方修正 |
| イオン中間決算 | 純利益3.3倍 | ツルハが好調、総合スーパーは赤字 |
| 9月の企業物価指数 | 前年比6.8%上昇 | 4カ月ぶりに7%を下回るも高水準 |
米金融大手 増収増益を確保
JPモルガン・チェースの7-9月期決算は前年比で増収増益だが、1株利益は市場予想を下回る結果
金利上昇に伴う債券価格の下落などで、債券・為替・商品のトレーディング収入が4%減少したことが下押し要因
ゴールドマン・サックスの7-9月期決算も前年比で増収増益で、1株利益も市場予想を上回る結果
株式トレーディング収入が好調で全体をけん引
出典:Yahoo Finance(JPモルガン)/BNN Bloomberg(ゴールドマン・サックス)
サウジがイエメン首都を攻撃か
サウジ主導の連合軍が、イエメンの首都サヌアの石油貯蔵施設や給油所を攻撃
サウジアラビアでは、フーシ派による首都リヤドの空港への攻撃で13人が死亡しており、攻撃の応酬が続く
トランプ大統領は、フーシ派が意図的に原油価格を押し上げようとしていると批判
※フーシ派:イエメンの反政府武装組織で、イランの支援を受けているとされます。リヤドの空港への攻撃は10月13日の記事で取り上げています。
OPEC 26年の石油需要予測を引き下げ
中東情勢の混乱で石油の供給リスクが高まる中、OPECは13日公表の10月の月報で、2026年の世界の石油需要見通しを日量1億572万バレルとし、9月時点から引き下げ
一方、アメリカとイランの戦闘で減った石油在庫を補充する動きが出るとの見方から、2027年の石油需要は上方修正
出典:TASS
イオン 純利益3.3倍に
3-8月期の中間決算で、純利益は133億円と前年同期の3.3倍
子会社化したドラッグストア大手ツルハHDが好調
主力の総合スーパー事業は、天候不順や節約志向の高まりなどで営業赤字
熊本地震など災害による被害で、41億円の特別損失を計上
出典:ビジネス+IT
NTTがアンソロピック向けDCを大阪府に建設へ
AI「クロード」を開発するアンソロピック向けのデータセンター(DC)を、NTTグループが大阪府に建設する方向で調整
建設費は最大1兆円規模、総受電容量は最大500メガワットと国内最大級の施設に
2026年度内の契約をめざし、2028年にも一部稼働の見通し
※データセンター:AIの計算に使うサーバーを大量に置く施設です。多くの電力を使うため、受電容量が規模の目安になります。
9月の企業物価6.8%上昇
日銀が発表した9月の企業物価指数は、前年比6.8%上昇の135.7
4カ月ぶりに7%を下回ったものの、依然として高水準
中東情勢の緊迫化による原油高で石油・石炭製品は前年比11.5%上昇、AI関連需要の拡大で非鉄金属は40.2%上昇
一方、コメ価格の下落で農林水産物は13.3%下落
※企業物価指数:企業の間で取引されるモノの価格の動きを示す指標で、消費者物価に先行するとされます。日銀の利上げについては10月1日の記事で取り上げています。
考察
米金融大手の決算と今後の相場

アメリカの金融大手の決算は増収増益。
金融大手によって中身は少し違うが、業績はいい。
資産効果でアメリカの消費にもあまり陰りが見られず、これだけ金利が上がっていても、上値は重いが株価は下がらない。
債券を買う動きも見られるため、市場は今の金利水準をちょうどいい水準と見ているのか。
これ以上金利が上がることがあれば、すべての資産にとって逆風になるが、逆にこれから金利が下がるようなことになれば、AIバブルと言われている今の相場はまだ上がりそう。
この流れに乗るためにインデックスをドルコスト平均法で購入しているが、短期的にスポットで買っていってもいいと思うので、日経平均は買い増している。
もう少しすれば水星の逆行期間に突入し、その期間にイスラエルの選挙とアメリカの中間選挙があるため、大きく動くことが予想される。
今日のCPI次第で動きもだいたいわかりそうだが、水星の逆行期間の前にはポジションを落とし、大きく下げることがあれば年末ラリーに向けて買い向かう。
※資産効果:株や不動産の値上がりで資産が増えた人が、消費を増やすことです。ドルコスト平均法は、毎月など決まった金額で同じ商品を買い続ける方法で、購入単価をならす効果があります。インデックス投資の強みはこちらの記事で解説しています。
※年末ラリー:年末にかけて株価が上がりやすいとされる傾向のことです。前回の日経平均の買い増しは10月13日の記事で取り上げています。
日本のインフレと資産の守り方

日本の企業物価指数も高止まりしているため、ペースはわからないが、今後も日銀の利上げは続いていくだろう。
これまで30年も続いた異常なデフレから脱却しているため、これまでの常識を疑い、貯金や無駄な保険などをやめて、そのお金を優良な投資信託に回すことはマストになってきている。
モノの価格が上がるニュースを世間は受け入れてきているため、これからは毎年モノの価格が上がるのは自然なこと。
インフレでは現金の価値が下がるため、株式や金などインフレに強い資産を持っておかないと、経済格差が広がり、貧困層になってしまう可能性は高い。
自分の好きなことや幸福感が得られる消費は我慢せず、それでも優先順位を決めてお金を使い、少しでも投資に回すことは、未来の自分が後悔しないためにしておくべきだ。
※優良な投資信託の選び方はオール・カントリーの記事、お金に余裕がある人とない人の違いはこちらの記事で解説しています。
まとめ
10月14日は、アメリカの金融大手の好決算と、中東情勢の緊迫が同時に意識された一日でした。
- JPモルガンとゴールドマン・サックスはともに増収増益で、アメリカの景気の底堅さが示されました
- サウジとフーシ派の攻撃の応酬が続き、原油価格が上振れするリスクは残っています
- 金利がこれ以上上がらなければ、AI関連を中心に相場はまだ上がると考え、日経平均を買い増しています
- 日本の企業物価は高止まりしており、日銀の利上げは今後も続くとみています
- インフレの時代には、現金だけでなく株式や金などインフレに強い資産を持つことが大切です
次の焦点は、今夜発表される米9月CPIです。引き続きこのブログでまとめます。
※本記事は筆者個人の見解をまとめたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いします。
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