今回は久しぶりの更新です。トランプ大統領がロシアとウクライナのエネルギー施設への攻撃停止を主張した直後にロシアが発電所を攻撃し、サウジアラビア周辺でも米当局が航空機に警戒を呼びかけるなど、地政学リスクが再び高まっています。
AIではメタの新モデル発表やアマゾンの大型買収協議が続き、中国では国内の新車販売が落ち込む一方で輸出が伸びています。この記事では主なニュースと、それを受けて私がどう考えたかをまとめます。前回の市況は10月5日の記事もあわせてどうぞ。
この記事でわかること
- トランプ大統領の「エネルギー停戦」と、ロシアによる発電所攻撃
- サウジアラビア周辺の航空警戒とデルタ航空の就航延期
- メタの新AIと、アマゾンの1兆円超の買収協議
- EUの対北朝鮮・ロシア制裁、タイのEV政策、中国の新車販売
- 中国CXMTの発表で下がった半導体株と、日経平均の買い増し方針
| 項目 | 10月13日の結果 | ポイント |
|---|---|---|
| ロシア・ウクライナ | トランプ大統領がエネルギー施設への攻撃停止を主張 | 直後にロシアが発電所を攻撃。停戦の実効性はなし |
| サウジアラビア周辺 | 米FAAがあらゆる高度での警戒を指示 | 12月10日まで有効。デルタ航空はリヤド便を延期 |
| メタ | 新AI「ミューズ・ワンダー」を発表 | 有料プラン限定でAIを新たな収益源に |
| アマゾン | デカートAIの買収を協議 | 買収額は1兆円超(約70億ドル) |
| 中国の国内新車販売 | 9月は26%減の190万4000台 | 輸出は年間1000万台超の見通し |
| 日経平均 | 半導体株の下げで軟調 | 下げた場面で買い増し。直近高値を狙う |
ウクライナ大統領「ロシアが発電所に攻撃」
トランプ大統領は自身のSNSで、ロシアとウクライナがエネルギー関連施設への攻撃停止で合意したと一方的に主張
ゼレンスキー大統領は、この主張は初耳だったと説明
ウクライナ側はロシアの製油所への攻撃を控えたのに対し、ロシアはトランプ大統領の投稿直後に発電所を攻撃
実効性のある停戦合意には至らず
出典:ABC News
サウジ攻撃 米航空当局が警戒呼びかけ
米連邦航空局(FAA)は、サウジアラビア周辺の飛行に注意を払うよう米航空会社に指示
あらゆる高度で潜在的なリスクがあると指摘
この指示は12月10日まで有効
デルタ航空はアトランタ発リヤド行き直行便の就航を来年3月に延期
※10月10日・11日に首都リヤドの空港が攻撃を受けたことが背景にあります。
出典:AeroCorner
メタ「ミューズ・ワンダー」発表
エージェント機能が向上し、最先端の能力を備えたAIモデル
金融・法律など専門分野への対応では、アンソロピックのクロードなどと同程度の性能
利用には有料プランへの登録が必要で、AIを新たな収益源に
※AIエージェント:予約や調べものなどの作業を、AIが人の代わりに自分で進める仕組みです。
出典:RTTNews
アマゾンが新興AIを1兆円超で買収か
新興企業デカートAIの買収に向けて協議(買収額は約70億ドル)
デカートAIは、異なる種類の半導体でAIを速く低コストで動かすソフトウェアを開発
アマゾンは自社半導体に他社製品を組み合わせた運用へ
出典:GeekWire
EU 北朝鮮とロシアに追加制裁
軍事・経済両面で関係強化を進める北朝鮮とロシアの3個人・4団体を制裁対象に追加
北朝鮮の弾道ミサイル開発などを支援したことが理由
追加の対象は、ロシアから石油精製品を運んだ船を運航する北朝鮮企業や、極東ウラジオストクの建設現場で北朝鮮の労働者を雇った企業など
出典:EU理事会
タイ首相「EV国内生産促す」
アヌティン首相は岸田元首相との会談で、EVの国内生産の促進を優先し、日本メーカーとの協力を続ける意向
タイのEV市場では中国メーカーが販売を伸ばす一方、日本メーカーは苦戦
日本側からは、エネルギー関連技術でタイを支援する用意があると伝達
中国9月国内新車販売 26%減
前年同月比26%減の190万4000台
低調な個人消費やガソリン車の需要減少が響き、11カ月連続の前年割れ
国内が苦戦する一方、2026年の自動車輸出は初めて1000万台を超える見通しで、2025年実績の709万8000台を大きく上回る見込み
考察
熊本でのボランティアを終えて

先週はボランティアで熊本に行っていたため、久しぶりの投稿。
一週間ニュースを見ないだけで、追いつけないくらい変化が激しい世の中。
ボランティアでは、地震で倒壊したブロック塀を撤去する作業をしたが、一軒分だけでも7人がかりで半日はかかった。
ボランティアに参加する人の多さを見て、これが日本人の助け合いの精神なんだなと、日本人として心が温まった。
あとは国が復興のためにもっと動いてほしいとも思った。
地政学リスクと半導体株・日経平均

ロシアがウクライナの発電所を攻撃したり、フーシ派がサウジアラビアを攻撃したりと、原油価格だけでなくインフラや経済の問題になっている。
アメリカの10年債利回りが低下したことで株は上がったが、それ以上に、中国のCXMTが次世代DRAM技術で重要な進展があったと発表したことで半導体株が弱い。
しかし今回の発表は技術開発の進展と製品投入の計画であり、新技術を使った製品の本格的な量産に成功したわけではないため、そんなに悲観する内容ではないと思う。
そのため今日の下げはむしろ買い場だと思い、個人的には日経平均を買い増し。
前回の打診買いと合わせて、直近高値までを狙う。
AIエージェントやAI投資の競争はまだまだ強い。
投資を回収できないと判断されるまでは、この上昇相場は終わりそうにない。
今は損切りをしっかりと置いて、上昇相場に欲張らずに乗る。
明日のCPIが今週の重要指標。
インフレが落ち着いていると判断され、利上げ観測が後退すれば、株価は堅調に推移しそう。
※CXMT(長鑫存儲技術):中国の大手DRAMメーカーです。今回発表したのは新しい構造のDRAM技術と、年末までにサーバー向け製品を投入する計画で、本格的な量産はまだ先とされています(TrendForce)。DRAMはパソコンやサーバーで使われるメモリー(記憶用の半導体)で、AI向けメモリーの好調ぶりは10月1日の記事で取り上げています。
※損切り:損失がふくらむ前に売って、損失を確定させることです。前回の打診買いと直近高値は10月5日の記事、前回のCPIは9月14日の記事で取り上げています。
東西対立とアジアの自動車産業

西側と東側の対立が鮮明になってきている。
アメリカの力も弱まってきているように思え、中国がロシアや北朝鮮と手を組んで西側に対抗しているように見える。
このまま聖書のシナリオ通りに第三次世界大戦が起こらないことだけを願う。
タイはEVの国内生産を促しているが、中国メーカーが販売を伸ばしている。
今や安くて性能の良い中国のEVメーカーに、日本メーカーは対抗できるのか。
カントリーバイアスを除けば、EVメーカーは中国が頭一つ抜けている感じはする。
中国が国外への販売を強化すれば、日本の自動車メーカーにとっては脅威になる。
これから日本の代表的な産業は、中国に取って代わられるのかもしれない。
※カントリーバイアス:自国や特定の国の製品・企業を、実力以上にひいき目で見てしまう傾向のことです。
まとめ
10月13日は、地政学リスクの高まりと、AIをめぐる競争の激しさがあらためて意識された一日でした。
- ロシアによる発電所への攻撃やサウジアラビアへの攻撃で、原油だけでなくインフラや経済への影響が広がっています
- 中国CXMTの発表で半導体株は下げましたが、本格的な量産はまだ先のため、下げた場面で日経平均を買い増しました
- AI投資の競争は続いており、損切りを置いたうえで上昇相場に欲張らずに乗る方針です
- 中国の自動車輸出の拡大は、日本の自動車メーカーにとって脅威になりそうです
次の焦点は、10月14日に発表される米CPIです。引き続きこのブログでまとめます。
※本記事は筆者個人の見解をまとめたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いします。
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