【2026年6月17日 投資メモ】日銀31年ぶり1.0%利上げで日経7万円台・米イラン石油容認・ASML受注|田中家の投資道

米イラン和平合意を象徴するアメリカ国旗とイラン国旗 ピックアップニュース
ついに合意か——米国とイランの関係を象徴するアイキャッチ画像。

2026年6月17日のマーケットメモです。本日の注目は、日銀が31年ぶりとなる1.0%への利上げを決定し日経平均が一時7万円台をつけたこと、米イランが覚書で石油販売の容認に動いたこと、そしてASMLが最新露光装置で過去最大級の受注を集めていることです。以下、各ニュースの要点と、原油・ゴールド・ドル円への影響を田中が考察します。

イランの石油販売容認

米イラン、覚書で石油販売を容認|制裁解除と再建基金

覚書でイランの石油販売を容認へ

銀行・輸送・保険なども制裁解除の対象に

イラン再建へ3000億ドル(約48兆円)の基金

既に半分以上の拠出約束か

イランの即時石油販売

核兵器の保有禁止 ホルムズ海峡開放など

覚書内容の順守が条件

G7サミット 中東情勢を協議

高市総理

戦闘終結の合意を改めて歓迎する

ホルムズ海峡の自由で安全な航海の確保の重要性

トランプ大統領と個別に会談➡中東情勢をめぐり意思疎通を図ることを確認

自衛隊の派遣には言及せず

政府関係者

不当な通航料が課せられることは日本として絶対に飲めない条件

ホルムズ海峡の通航料

アメリカとイランは真っ向から対立

署名式後の米イラン協議

高濃縮ウランの扱い・制裁など交渉は難航か

アメリカ5月住宅着工件数(前月比・年換算)

117万7000戸(↓15.4%) 6年ぶり低水準

市場予想143万戸

集合住宅↓40.2%

スペースX、AI開発「カーソル」を600億ドルで買収

プログラミング用AIの「カーソル」を600億ドルで買収

上場後初の大型買収

アンソロピックなどに対抗する狙いか

アンソロピックとスーパーコンピューター利用で提携

カーソル

会話形式の指示でAIがプログラムを自動生成

アンソロピックやオープンAIなど他社のAIの技術も利用

ヤム・ブランズ、ピザハットを27億ドルで売却

業績不振のピザハットを総額27億ドル(約4300億円)で売却

中国以外の事業 米投資ファンドに15億ドルで売却

中国企業 現地企業に12億ドルで売却

ケンタッキー・フライド・チキンやタコベルに経営資源集中

GM、ロッキードと兵器生産で提携へ

防衛大手ロッキード・マーチンと兵器の生産で提携へ

自動車の量産技術を活用しロッキードの生産体制を強化

トランプ政権

激減した兵器の在庫を補充するためGMなど民間企業に協力求める

日銀1.0%へ利上げ決定 31年ぶり高水準

日銀が31年ぶり1.0%利上げ決定(金融政策決定会合)

政策委員8人のうち7人が利上げ賛成

日銀

2027年4月~ 国債買い入れの減額を停止➡月2兆円程度で維持

日経平均株価

一時初の7万円台

4月に6万円を突破し約2か月で7万円台に

市場の予想通り日銀による利上げで株価上昇

ソフトバンクG、OpenAI技術でAIセキュリティ新サービス

オープンAIの技術を使ったサイバーセキュリティーの新サービス開始

新サービス

システムの脆弱性をAIで診断➡修正プログラムの実装を提案

金融や運輸など3000社を対象に2026年中に本格展開へ

中国5月小売売上高(前年比)

↓0.6%

前年割れはコロナ禍の2022年12月以来

自動車↓16.1%

家電・音響映像機器↓15.6%

消費刺激を目的とした買い替え補助金政策の効果が薄れ需要の先食いの影響が拡大か

中国鉱工業生産(前年比)

5月↑4.5%

4月↑4.1%

アイス価格でカルテル疑い

アイス6社にカルテル疑い|公取委が立ち入り検査

明治 森永乳業 森永製菓 ロッテ 江崎グリコ 赤城乳業

6社

数年前からアイスクリームの希望小売価格の引き上げ水準を不当に調整した疑い

公正取引委員会

物価高に便乗し価格を調整した可能性もあり実態解明を進める方針

半導体装置 需要増で「生産能力拡大」

ASML、半導体露光装置を増産へ|需要拡大続く

1.4ナノメートルまで細くなった現代の半導体回路をウエハーに焼き付ける装置

スズにレーザーを2回当てプラズマ爆発させ、その時に出る極端紫外線を集め焼き付け

これを1秒間に5万回繰り返し高速で光を遮ることで回路を描く

最先端半導体の製造にはすべてASMLの装置が使われる

最新モデル1台 3億5000万ユーロ(650億円超)

2025年12月期を最後に新規受注の開示を中止

当初エヌビディアなど最先端半導体向け製造ラインの導入を見込む

ASML 2025年12月期決算|売上6兆円超・粗利益率50%超

2025年12月期の売上高 326億ユーロ(6兆円超)

粗利益率 50%以上

ASMLの露光装置の受注台数は半導体産業の設備投資を示す指標に

2026年12月期の売上高予想を上方修正➡2027年も供給制約が続く見通し

台湾 TSMC

ASMLの最新モデルについてコスト面から量産段階ではすぐには採用せず

SKハイニックス、ASML最新装置を過去最大1.3兆円受注

ASMLの最新モデルの購入を発表

80億ドル(約1兆3000億円)過去最大規模の注文か

オープンAI2025年通期業績(前年比)

売上高 130億7000万ドル(3.5倍)

最終赤字 385億3000万ドル(7.6倍)

開発費・人件費の増加、営利企業への転換に伴う評価損が響く

考察

田中
田中

今回は本当に停戦が出来そうな感じだが、イランの核保有禁止が引っかかる。
これまで断固として核保有禁止は拒否してきたのに、それほど現状は経済的にきつくなってきているのか。
それとも表面上は覚書を締結して、大統領が変わるまではわからないところで粛々と核の開発を進めるのか。
完全に解決したわけではないので、いつこの火種が再燃するのか。

ホルムズ海峡の開放は本当に従来通りに戻ることができるのか。
アメリカとイランの意見の食い違いが見られるが、当事国に不利益がなければ通航料に関しては目をつぶるのか。
原油価格は下がってきている。
石油施設の破壊で供給は減っているはずだが、UAE(アラブ首長国連邦)がOPECを脱退して生産能力を大幅に増強したため、今後は原油価格が下がっていくと予想される。
原油安でインフレが鈍化し、アメリカの利上げ確率が下がっていけば、日銀は利上げを継続すると表明しているため、ドル安円高に振れやすい。
そうなれば日本の物価も落ち着いていくのかもしれない。
最近急落したゴールドにとっても追い風になるので、ゴールドはこれからの時代、インフレ対策として少しだけでも持っておきたい資産になる。

スペースXが上場し、成功と言えるIPOになっている。
上場後初の大型買収でカーソルという企業を買収した。
カーソルの技術を Grok のコーディングエンジンとして統合し、 OpenAI や Anthropic に対抗する狙い。
AIコーディング戦争の激化で、覇権を取るために各社がしのぎを削って競争している。
ますますAIの技術が発達し、仕事の概念が変わっていくのも時間の問題かもしれない。

イランとの戦争でアメリカは武器の在庫が激減しているため、民間企業の大手GMとロッキード・マーチンを提携させて兵器の生産体制を強化。
今回の覚書もアメリカの武器の在庫がなくなってきたことにより、武器の生産体制を強化するための時間稼ぎの停戦ともとらえられる。
生産が強化され、次はイランに対抗できるとなれば、また中東情勢の悪化が考えられる。

日銀の利上げが賛成多数で決定。
国債買い入れの減額を停止を発表したことにより、利上げは引き締めではあるが、国債買い入れの減額を停止はまだ緩和を緩めていないことを示唆し、アクセルと踏みながらブレーキをしている感じで、利上げをしても円高にはならなかった。
IMMのポジションを見ても円売りのポジションは増えていて、投機的にはまだ円を売られている。
このポジションが膨らんできたところで介入のチャンスは財務省にはあるので、介入を警戒してドル円の上値は重いが、上に一気に抜けて市場が調子に乗ったところで介入をしてくると思われるため、激しい円安には注意。

オープンAIの業績が良くない。
先行投資で赤字に陥っている。
大株主の日本を代表するソフトバンクに影響がでてこないか。
投資家がオープンAIを見限って資金を引き上げることになれば、ソフトバンクの株価も下落し、順調な日経平均株価にもダメージはありそう。
その時にはセクターローテーションが起こり、今目立っていないバリュー株などに資金が回りそうなので、割安な株を持っておくのも面白い。

オランダの半導体製造装置大手であるASMLの技術は凄い。
─── 【余談】今日の雑談 ───
ここからは雑談なので読まなくてもいいが、ちょうど昨日に都市伝説のYouTubeチャンネルを見て思ったことがリンクした。
アメリカでのロズウェル事件をきっかけに、人類は新しい技術を得たという話があった。
嘘か本当かわからないが、ロマンがある話ではあり、エンタメとしては面白い。
宇宙船が墜落して、ほとんどの宇宙人は亡くなっていたが、一人だけ生きていた宇宙人を地球人は助けて仲良くなった。
その宇宙人は惑星セルポという、地球から光の速さで39年もかかる惑星からきていて、そこでの技術は地球では考えられないくらいに進んでいた。
地球から選選抜された人間が、宇宙人と一緒にその惑星へ行って技術を習得して地球に持ち帰ったが、惑星と地球では環境が違い、帰還した人はみんなほどなくして亡くなってしまった。
そのときに持ち帰った惑星の技術から、今の便利な機器などが生まれているという都市伝説があるみたい。
気になる人はさくっと「都市伝説」というYouTubeチャンネルをご覧ください。

OANDA IMM通貨ポジション

OANDAのIMM通貨ポジション推移グラフ。円のロング・ショート・ネット建玉とUSD/JPY価格の推移を示すチャート(2024年6月~2026年6月)

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